ABRAXAS(天の守護神) | サンタナ

ニャン田(にゃんだ)ヒロシの迷言集

ABRAXAS(天の守護神)3年近く放置してしまいましたが、今回ご紹介する名盤は1970年にリリースされたサンタナの「ABRAXAS(天の守護神)」です。

きっとほとんどの方がラテン・ロックといえばサンタナの名前が真っ先に頭に思い浮かべるでしょう。そのラテン・ロックの急先鋒サンタナの作品の中にあって、最もラテン・ロック呼ばれるにふさわしい作品がこの「ABRAXAS(天の守護神)」なのではないかと思われます。しかもこの作品はサンタナにとって2枚目のアルバムでありながら、全米1位を獲得したアルバムであり、ラテン・ロックの草分け的作品であることは間違いありません。

このアルバムの中では特に有名な楽曲は何といっても「ブラック・マジック・ウーマン」です。フリートウッド・マックのカヴァーなのですが、ブルース・ロックにサンタナ独特のラテンというスパイスで味付けをし、原曲とはかなり異なる仕上がりになっています。当時シングルで全米4位を記録した大ヒットナンバーで、今でもサンタナの代表曲として君臨してるのです。アルバムでは、ジプシー・クイーンとメドレーになっていて、アルバムでは、この2曲のメドレーがトラック・ナンバー2としてクレジットされています。この2曲、メドレーになっているのですが別々の日にレコーディングされています。

続いてシングルで発売されたのがアルバム3曲目の「OYE COMO VA(僕のリズムを聞いとくれ)」(誰がこんな邦題をつけるんだかという感じですが)も全米13位とこれまたヒットするのであります。この曲はカルロス・サンタナがリスペクトしていた、ラテン音楽の巨匠ティト・プエンテの作品で、そのラテン音楽にロックを見事なまでに融合させたナンバーでこの曲もまた、サンタナを代表するナンバーであります。歌詞非常にシンプルなスペイン語の歌詞が時折繰り返されるだけで、限りなくインストゥルメンタル・ナンバーに近い作品です。

この「ABRAXAS(天の守護神)」という作品は、クレジットされている9曲中半分以上を占める5曲が純粋なインストゥルメンタル・ナンバーです。その中でも1曲目の「SINGING WINDS,CRYING BEASTS(風は歌い、野獣は叫ぶ)」は、この傑作の導入にふさわしく、これから始まる物語のイントロダクション的な、ワクワク、ドキドキ感がたまらないナンバーです。また、この作品においては唯一カルロス・サンタナが書き下ろした7曲目の「SAMBA PA TI(君に捧げるサンバ)」も名曲で、サンバと聞くとリオのカーニバルみたいなものを連想されるかもしれませんが、この曲は非常に耳に優しいインストゥルメンタル・ナンバーに仕上がっていて、個人的には大好きなナンバーの一つです。

今年(2017年)に来日公演を行う予定ですが、その昔「TAKANAKA SANTANA SUPER LIVE」という公演が横浜スタジアムが開かれ、それを観に行ったことがあります。高中正義とカルロス・サンタナがYAMAHA・SGというギターで競演していたのをよく覚えております。その当時、高中正義やカルロス・サンタナの他にもカシオペアの野呂一生などがYAMAHA・SGを使用しており、ギター小僧の間で大ブームとなっておりました。

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THE QUEEN IS DEAD(ザ・クイーン・イズ・デッド) | ザ・スミス

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THE QUEEN IS DEADジャケット今回ご紹介する名盤は1986年にリリースされたザ・スミスの「THE QUEEN IS DEAD」です。

1980年代といえば世の中凝ったプロモーション・ビデオとシンセサイザーによるサウンドが主流となっていて、ザ・スミスの放つシンプルなロック・サウンドが逆に斬新に聞こえてしまうというという時代でありました。ことアメリカではこのような傾向がより顕著で、また音楽や映画などの娯楽はアメリカの影響を強く受ける日本でも同様でありました。ニュー・ロマンティックというジャンルが確立されたのもこの時代であったような気がします。イギリスにおいて、そのような音楽傾向に辟易としていた層に受け入れられたのが、このザ・スミスというバンドなのであります。

ザ・スミスというバンドの実質的な活動期間は、実質5年とかなり短いのであります。その間にリリースされたオリジナル・アルバムは4枚でその3作目にあたるのが本作「THE QUEEN IS DEAD」であり、ザ・スミスの作品の中においても最高傑作といわれるアルバムであります。しかしこのアルバムのリリースにおいては順風満帆というわけではなく、ラフ・トレード・レコードとの契約おける紛争などがあり、1985年には完成していた本作ではありますが、リリースにこぎつけたのは1986年の6月になってからです。

ザ・スミスのサウンドはヴォーカルのモリッシーが書く時にひねくれていたり、また時には体制批判、そして時には自虐的なユーモアがこめられた歌詞にジョニー・マーの比較的キャッチーで流れるようなメロディから生み出されています。1970年代まではロックによって、タブーを壊し弱者の解放や救済の役割を担ってきましたが、1980年代の音楽産業はまるでそのようなロックの役割を放棄してしまったかのような時代であり、その中にあってザ・スミスは、1970年代からのロックの役割を正当に引き継いできた数少ないアーティストであります。

1曲目で表題曲でもある「THE QUEEN IS DEAD」はオープニングに相応しい激しさのあるもう単純にかっこいいロック・サウンドに仕上がっています。2曲目の「FRANKLY,MR. SHANKLY」は当時契約でごたごたしていたラフ・トレード・レコードの社長ジョフ・トラヴィスにあてたといわれるユーモア溢れる歌詞がモリッシーらしさを醸し出しています。4曲目の「NEVER HAD NO ONE EVER」では行き場のない底知れぬ絶望感に満たされてしまいそうなザ・スミスらしい1曲です。6曲目の「BIGMOUTH STRIKES AGAIN」はアルバムがリリースされる1ヶ月前に先行シングルとしてリリースされたナンバーで、小気味のよいギターのストロークが光る名曲です。9曲目「THERE IS A LIGHT THAT NEVER GOES OUT(ゼア・イズ・ア・ライト)」は個人的にも非常に好きな曲でどこかしら物寂しさが漂うナンバーです。

それにしてもアルバム・タイトルの「THE QUEEN IS DEAD」って日本ではこのようなタイトルでアルバムはおろか、シングルやアルバム収録曲としても発表できないでしょうね。ザ・スミスというバンド名もイギリス人で一番多い姓がスミスだからそれを名乗ったらしいです。確かに覚えやすいバンド名です。

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THE STONE ROSES(ザ・ストーン・ローゼズ) | ザ・ストーン・ローゼズ

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THE STONE ROSESジャケット今回ご紹介する名盤は1989年にリリースされたザ・ストーン・ローゼズの「THE STONE ROSES」です。

1989年ザ・ストーン・ローゼズは本作にて華々しくデビューを飾り、1994年にセカンドアルバムをリリースしたものの1996年には解散、たった2枚のオリジナル・アルバムを発表しただけでバンドの歴史に終止符を打ってしまいました。ところが何度かの再結成の噂を経て2011年に再結成を発表、2012年にはフジロック・フェスティバルに出演したことは記憶に新しいところであります。新しいアルバムの発表も伝えられていますが、今のところ新作はリリースされておりません。

さて、本作「THE STONE ROSES(ザ・ストーン・ローゼズ)」はロックを変えたアルバムとして名高い作品であります。NME誌の「ミュージシャンが選ぶ人生を変えた名盤100枚」で、その結果1位に輝いたのはザ・ビートルズの作品でもなく、ザ・ローリング・ストーンズの作品でもなく、本作「THE STONE ROSES(ザ・ストーン・ローゼズ)」であったのであります。元オアシスのリアム・ギャラガーに無人島に持っていくアルバムと言わしめるこの作品は、のちのブリット・ポップを中心としたイギリスのミュージック・シーンに多大な影響を与えるのであります。

ベースのリフに空間的なギターが加わり、ロング・トーンのヴォーカルが印象的なミディアム・テンポのナンバーでこの作品は幕を開け、オープニングからそのクオリティの高さを感じさせてくれます。シングルカットされた2曲目の「SHE BANGS THE DRUMS」は疾走感があり、3曲目の「WATERFALL」はギターのアルペジオ、メロディともに美しい作品に仕上がっております。4曲目の「DON'T STOP」は3曲目の「WATERFALL」を逆再生させたサイケデリックな作品です。7曲目「ELIZABETH MY DEAR」は「スカボロー・フェア」の替え歌だそうで痛烈な王室批判をしています。9曲目の「MADE OF STONE」は一番のお気に入りでザ・ローリング・ストーンズの「PAINT IT BLACK(黒く塗れ)」チックな雰囲気から美しいメロディのサビへと展開していきます。最後は「FOOLS GOLD」(ボーナス・トラック)はスライ&ザ・ファミリー・ストーンばりのファンクなナンバーで締めくくられています。

時にポップ、時にサイケデリック、時にメロウ、時にパンキッシュ、時にファンキーと様々な要素を持ち合わせながら、本作は1枚の作品としてきっちりと仕上げられています。美しさとロックのとがった部分を両方持ち合わせたそのサウンドは、まさに名盤と呼ばれるのにふさわしいものとなっており、このアルバムで人生が変わってしまったミュージシャンが多数いるのも頷けます。また、適度にポップであるためでしょうか、全体的に聴きやすさが感じられます。

このアルバム、UK/日本盤とUS盤が存在しており、どうも曲順が違うみたいです。私が所有しているのは再発版で、6曲目「MADE OF STONE」と13曲目「FOOLS GOLD」がボーナス・トラックとして収録されています。ですので、私のレビューと曲順が違う場合がありますが、そのあたりは何卒ご容赦ください。

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INNERVISIONS(インナーヴィジョンズ) | スティーヴィー・ワンダー

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INNERVISIONSジャケット今回ご紹介する名盤は1972年にリリースされたスティーヴィー・ワンダーの「INNERVISIONS」です。

グラミー賞の最優秀アルバム部門・最優秀録音部門に輝いたこのアルバムは、長い歴史を持つスティーヴィー・ワンダーの中にあっても最高傑作との呼び声高い作品であります。前作1972年リリースの「TALKING BOOK」、そして本作、1974年リリースの次作「FULFILLINGNESS' FIRST FINALE」そして1976年リリースの「SONGS IN THE KEY OF LIFE」とこの4作あたりがスティーヴィー・ワンダーにとって最高潮に時期であったという意見がよく聞かれます。全米チャートの順位こそこの4作の中では最も低いものとなりましたが(それでも4位)、トータルな作風がマーヴィン・ゲイの「WHAT'S GOING ON」とともに20世紀最高のソウル・ミュージックにおけるアルバムであるといわれているのであります。

スティーヴィー・ワンダーの才能といえばとにかく非凡であり、本人が作り上げるその複雑なメロディ・ラインを歌い上げる歌唱力もまた彼の才能であり、この歌唱力があってこそ彼の才能は音楽という形で表現されるわけであります。ソング・ライター、シンガーとして優れた才能を持つスティーヴィー・ワンダーはそれだけにとどまらず、キーボード、ドラム、ハーモニカ、ベースなどを演奏するマルチ・プレーヤーとしても有名であり、本作「INNERVISIONS」ではほとんどの楽器をスティーヴィー・ワンダーが演奏、中でも「LIVING FOR THE CITY(汚れた街)」「HIGHER GROUND」「JESUS CHILDREN OF AMERICA(神の子供たち)」は完全にスティーヴィー・ワンダー1人での多重録音によるものらしいです。

このアルバムを通して感じられるのが、スティーヴィー・ワンダーの持つ力強さであります。1曲目の「Too High」からそのタイトルが示すとおり本当にハイ・テンションなスティーヴィー節が炸裂します。もちろん「VISIONS(愛の国)」「ALL IN LOVE IS FAIR(恋)」などの落ち着いた雰囲気を持つ楽曲もありますが、このアルバム全体を通してその力強さは失われることはありません。このアルバムは曲間が重ねられていたり、間髪入れずに次の楽曲が始まるというスタイル取り入れられており、このような手法もまたアルバムのトータル感を醸し出しているのかもしれません。

モータウン所属で黒人でありながら、スティーヴィー・ワンダーの音楽というのはブラック・ミュージックやソウル、ファンクなどの概念を飛び越えており、その音楽性はスティーヴィー・ワンダーの作品としか形容のしようのない作品群なのであります。その中にあって不朽の名盤といわれる本作は、普段ブラック・ミュージックを聴かないリスナーでも納得の1枚になるのではないでしょうか。

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Bridge Over Troubled Water(明日に架ける橋) | サイモン&ガーファンクル

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Bridge Over Troubled Water(明日に架ける橋)ジャケット今回ご紹介する名盤は1970年にリリースされたサイモン&ガーファンクルの「Bridge Over Troubled Water(明日に架ける橋)」です。

このアルバムははっきりいって反則であります。1曲目からいきなりの名バラードでアルバム・タイトル曲でもある「Bridge Over Troubled Water(明日に架ける橋)」、仕事でトラブったり、恋人に振られたり、何かうまくいかなくて落ち込んでいるときに1曲目からこのような名曲では、感動したり、勇気付けられたり、涙がこぼれてしまったりするに決まっています。

グラミー賞を独占しまくった(シングルの賞も含めて6部門)本作ではありますが、オリジナル・アルバムとしては彼らの最高傑作でありながら最後のアルバムとなってしまうのです。どうもこの頃から二人は音楽的意見の相違により対立が表面化、本作リリースした同年、二人での活動を停止してしまうのであります。そういう背景にありながら、これだけ名曲をずらりと並べ、世界中で1,000万枚以上売り上げ、本国アメリカでは10週にわたり1位、イギリスでは13週(返り咲きもあり通算33週)にわたり1位、驚きなのが日本のオリコンでもアルバムチャート7週連続1位にランキングされるなどの作品の制作が可能なのは、ポール・サイモンの才能と「Bridge Over Troubled Water(明日に架ける橋)」に代表されるアート・ガーファンクルの美しい歌声によるものなのでしょうか。

この作品は「これ間違えてベストアルバム買っちゃた?」と思ってしまうほどの二人の代表曲がずらりと並んでおります。いきなり出だしの3曲でタイトル曲で壮大なバラード「Bridge Over Troubled Water(明日に架ける橋)」、ロス・インカスの演奏に英語詞を付けた日本でもお馴染みの「El Condor Pasa(コンドルは飛んで行く)」、これまたヒット・ナンバーとなった「Cecilia(いとしのセシリア)」と贅沢三昧なのであります。6曲目の「The Boxer(ボクサー)」も大ヒットした名曲であり、アリスの「チャンピオン」の「ライラライ…」というフレーズも同じボクサーを題材した曲であることもあるここからパクったな思わせ、渋いところでは5曲目のボサ・ノヴァ調の「So Long, Frank Lloyd Wright(フランク・ロイド・ライトに捧げる歌)」も素晴らしい楽曲であります。

若い頃は、いわゆる若気の至りってやつでこのようなフォーク・ロックは軟弱だから聴かないなどといって、どちらかというとハード・ロックを聴く機会がより多かったのですが、時間というものは残酷で数十年後には、このような落ち着いた作品にも食指を動かしている自分を発見してしまうのです。当時(とはいってもリアル・タイマーではないですが)「卒業」という映画でサイモン&ガーファンクルを知って「The Sounds of Silence」や「Mrs. Robinson」「Scarborough Fair」などに興味はあったのですが、なかなか音源を購入しようというところまでいかなかったのを思い出します。

1970年には活動を停止したサイモン&ガーファンクルではありますが、1981年にはセントラル・パークで再結成チャリティコンサートを開いてなんと53万人を動員しているのであります。このコンサート、テレビかなにかで観たことがあるのですが、ドラムがスティーヴ・ガッドだったように記憶しています。

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THERE'S A RIOT GOIN' ON(暴動) | スライ&ザ・ファミリー・ストーン

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Theres_a_riot_goin_on今回ご紹介する名盤は1971年にリリースされた、スライ&ザ・ファミリー・ストーンの「THERE'S A RIOT GOIN' ON(暴動)」です。

このアルバム・タイトルは前回ご紹介した、マーヴィン・ゲイの「WHAT'S GOING ON」への回答であるという説がありますが、根拠はまったくないそうです。また、邦題で仰々しく「暴動」などと付けられいるので、非常に攻撃的な内容であるのかとそうではなく、「THERE'S A RIOT GOIN' ON(暴動)」というクレジットがされている作品は演奏時間がなく、このことについてスライ・ストーンは「自分はいかなる暴動も起こってほしくない」がゆえに表題曲「THERE'S A RIOT GOIN' ON(暴動)」には演奏時間がない旨の発言をしております。(CDだとなぜか8秒の無音状態となっております)

スライ&ザ・ファミリー・ストーンは人種性別混合のバンドであり、イタリア系の白人メンバーが在籍していました。黒人選民思想を抱く人々の中には人種混合のバンド構成を快く思わず、その圧力からスライ・ストーンは薬物に走ったらしく、バンドは崩壊状態になりそういった中でこのアルバムは制作されたらしいです。確かに歌詞やアルバム全体からはイカれた雰囲気や喪失感などが伝わってきます。時はヴェトナム戦争の真っ只中、70年代に夢も希望も見出せない若者たちから絶大な支持を得たのでしょう。

このアルバムは、バンド名義になっているものの大半の曲がスライ・ストーンがオーヴァー・ダビングにより演奏しているらしく、リズム・ボックスを使用した無機的な楽曲も数多く見られます。他のメンバーと収録した楽曲ももちろん含まれていますが、それまで全員顔をそろえてという形ではなく、別々に録音したものを、重ねて作り上げたようです。また、1969年にアップル・ビルの屋上で突然行われたビートルズ最後のライヴとなったルーフトップ・コンサートでは「ゲット・バック」でエレクトリックピアノを演奏していた、ビリー・プレストンも参加しています。この人ザ・ビートルズやザ・ローリング・ストーンズのアルバムなどにも参加、エリック・クラプトンのバック・バンドのメンバーでもありました。

また、象徴的な星条旗の星が太陽になったジャケット・ワークでありますが、スライ・ストーン曰く「すべての人種の人々」の象徴ということですが、これも単なるドラッグ・ワークかもしれません。アルバムの評価というのは、その国の文化、時代背景それら様々な要素が絡んでくると思えるのですが、そういった意味においても本作はロック史において重要な名盤になるのかもしれません。

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Aja(彩(エイジャ)) | スティーリー・ダン

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Aja(彩(エイジャ))ジャケット今回ご紹介する名盤は1977年にリリースされた、スティーリー・ダンの「Aja(彩(エイジャ))」です。

スティーリー・ダンといえば、AORを基調としているイメージがありますが、ジャズ的な要素もふんだんに盛り込こまれていて、もはやインストゥルメンタルではないフュージョンといってもよいくらいのアンサンブルが特徴です。このアルバムも例外ではなく、ジャズ的なコード進行が頻繁に見られ、都会的な洗練されたアルバムに仕上がっています。

完璧主義の匂いをプンプンするアルバムでありますが、そのクオリティの高さを実現させている参加ミュージシャンが凄すぎます。ウォルター・ベッカーとドナルド・フェイゲンの2人によるユニットになってしまったスティーリー・ダンですが、スタジオ・ミュージシャンとして、ラリー・カールトン、リー・リトナー、チャック・レイニー、ジョー・サンプル、スティーヴ・ガッド、バーナード・パーディ、ウェイン・ショーターらの錚々たるメンバーがバックを支えているのであります。バック・ヴォーカルにはマイケル・マクドナルドまで…。

この錚々たる参加ミュージシャン、ただ譜面もらって演奏するだけではなく、曲の作りこみにも協力しているらしく、その分スタジオ・ミュージシャンによる演奏の聴きどころも満載です。「Black Cow」ではトム・スコットのテナー・サックスのソロ、タイトル曲の「Aja(彩(エイジャ))」ではスティーヴ・ガッドのドラム・ワークとウェイン・ショーターのテナー・サックスのソロ、「Deacon Blues」ではラリー・カールトンとリー・リトナーが参加、たぶんラリー・カールトンと思われるギターが曲を通してソロ・ワークに近いバッキングなどを披露してくれます。これほどまでスタジオ・ミュージシャンが入れ替わりで活躍しながらもアルバムをうまくまとめあげるのはプロデューサーの手腕によるところなのでしょうか。

全体を通してアダルトな雰囲気なので、ロックやJPOPに興味のない彼女をお連れの方などはドライブや部屋飲み時のBGMにするとうってつけかもしれません。そして「サザンの「彩~Aja~」(あやと読みます)はこのアルバムのタイトルをモデルにしたらしいよ」などとうんちくをたれてみるのもよいかもしれません。

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NEVER MIND THE BOLLOCKS, HERE'S THE SEX PISTOLS(勝手にしやがれ!!) | セックス・ピストルズ

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NEVER MIND THE BOLLOCKS, HERE'S THE SEX PISTOLS(勝手にしやがれ!!)ジャケット今回ご紹介する名盤は1977年にリリースされた、セックス・ピストルズの「NEVER MIND THE BOLLOCKS, HERE'S THE SEX PISTOLS(勝手にしやがれ!!)」です。

2003年の「ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・ベストアルバム500」(妙な偏りを感じるランキングなのですが)では、なんと41位。ピンク・フロイドの「THE DARK SIDE OF THE MOON(狂気)」よりも上をいく順位であります。このランキングは、内容ももちろん評価対象ですが、ミュージック・シーンに与えた影響などがかなり評価されている気がします。

パンク・ロックのバイブル的存在の本作ですが、内容的にはどこを切り取ってもこれぞセックス・ピストルズとしかいいようのないパンク・ナンバーで構成されています。ですのでトータルな仕上がりといえなくもないのですが、それもちょっと違うような気がします。きっとロックにあまり関心のない人が聴くと「全部同じ曲に聴こえる」という感想を持たれるのではないかと…。音楽性というよりかは、バンド名やスキャンダラスな言動、ファッションなどの話題が当時先行していたのではないかと思われます。また、国歌と同じタイトルの曲があったり(日本でいえば「君が代」というタイトルの、国歌「君が代」とは違う曲を発表してしまうようなもの)、大手レコード会社を揶揄した曲など、反体制的なナンバーが当時の若者を大いに刺激していたのは間違いありません。

オリジナル・メンバーであり音楽的にバンドの中心人物であったグレン・マトロックは「ポール・マッカートニーのファンであることが判明したため」(バンド・マネージャー、マルコム・マクラーレン談)によりバンドを脱退、その後継として後々パンク・ロックのカリスマ的存在となる当時演奏能力皆無のシド・ヴィシャスが加入。あとにも先にもセックス・ピストルズのオリジナル・アルバムはこれ1枚なのですが、このアルバム、ベースが3人の名前でクレジットされているのです。グレン・マトロックはセックス・ピストルズの代表曲「Anarchy in the U.K.」のみ、シド・ヴィシャスは前述したとおりなので残りはギタリストのスティーヴ・ジョーンズが演奏したのではと思われます。

このアルバム母国ではヴァージン・レコードから発売されているのですが、ヴァージン・レコードはかつての日本では東芝EMI、現在はEMIミュージック・ジャパンから発売されているのが、なんともいえない皮肉ですね。

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