MASTER OF PUPPETS(メタル・マスター) | メタリカ

ニャン田(にゃんだ)ヒロシの迷言集

MASTER OF PUPPETS(メタル・マスター)ジャケット今回ご紹介する名盤は1986年にリリースされたメタリカの「MASTER OF PUPPETS(メタル・マスター)」をです。

筆者は特にヘヴィ・メタルのファンというわけではありませんが、アメリカのヘヴィ・メタル・シーンを語るうえで避けて通れないのがこの本作「MASTER OF PUPPETS(メタル・マスター)」なのであります。スラッシュ・メタルというジャンルを広く知らしめたこのアルバムは、ヘヴィ・メタル・シーンにおいて指折りの名盤に数えられるだけではなく、商業的にも成功しアメリカだけでも600万枚以上の売り上げを記録しています。また、残念なことに本作はベーシストのクリフ・バートンが参加した最後のアルバムとなってしまったのです。

メタリカの歴史の中でも初期のこの時期はベースにクリフ・バートンが参加していた時期でもあり、非常に重要な時期であります。クリフ・バートンのベーシストとしてのテクニックはもちろんのこと、コンポーザーとしてもメタリカに多大なる恩恵を与えていたのです。クリフ・バートンは2作目の「RIDE THE LIGHTNING」から積極的に曲作りに参加するようになり、それは本作においても同様であります。そのことによりストレートなサウンドのファースト・アルバム「KILL 'EM ALL」に比べ、2作目以降はより長くより複雑な構成を持った曲が収録されるようになります。

メタリカの魅力というのはテクニカル・メタルと呼ばれるその卓越したテクニックと、本作にも見られるプログレッシヴ・ロックに思わせる緻密な楽曲構成にあり、その様式美は本来ギター・リフがサウンドの中心でありそのスピードが売りであるスラッシュ・メタルにあって美しさすら感じてしまうところにあります。今まで誰も成し遂げなかったそれらの魅力を最大限詰め込んだアルバムがメタリカの3作目である本作「MASTER OF PUPPETS(メタル・マスター)」(メジャー・レーベルでは最初のアルバムであります)であり、メタリカの最高傑作の呼び声高い作品となっています。

1曲目の「BATTERY」からその魅力は全開で、アコースティック・ギターのオープニングからエレキ・ギターによるドラマティックな展開を経て、スピーディなスラッシュ・メタルの世界にリスナーを引き込みます。2曲目は表題曲の「MASTER OF PUPPETS(メタル・マスター)」でこちらの曲はプログレッシヴな展開を見せる楽曲で攻撃的なリフが楽曲を常に引っ張っていくのですが、突然エレキ・ギターのアルペジオへと曲調が劇的に変化をし、メロディアスなギター・ソロへと展開します。この楽曲がアルバムの表題曲となっているところがメタリカの本作でのテーマが窺えるような気がします。

1986年、ヨーロッパツアーでスウェーデンを訪れた際、移動のために乗っていたバスが路面凍結でスリップし、横転してしまいます。その時にベーシストのクリフ・バートンバスはバスから放り出され、バスの下敷きになり帰らぬ人となってしまいました。ベーシストとしても実力も高く、またメタリカもブレイクをし、これからという時に非常に惜しいミュージシャンを亡くしてしまいました。

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Thriller(スリラー) | マイケル・ジャクソン

ニャン田(にゃんだ)ヒロシの迷言集

Thrillerジャケット今回ご紹介する名盤は1982年にリリースされたマイケル・ジャクソンの「Thriller」です。

今さら解説する必要もないほど世界中で売れに売れまくったこの「Thriller」でありますが、全世界累計でそのセールスは1億400万枚以上といわれています。全収録曲9曲中7曲がシングル・カットされそのすべてがビルボードでTOP10入り、アルバムも37週にわたり1位に君臨、グラミー賞は7部門を受賞したまさにモンスターなアルバムなのであります。日本でも250万枚売れているから驚きです。

それにしてもこのアルバムは売れすぎです。なぜここまで売れたのでしょうか。歴史的名盤といわれているようなアルバムでも億単位の枚数が売れることはまず考えられません。マイケル・ジャクソンは前作「Off The Wall」から日本でも「愛のコリーダ」でお馴染みのクインシー・ジョーンズをプロデューサーに迎え、「Off The Wall」も全世界で2000万枚を売り上げる大成功を収め、そのことが本作「Thriller」を制作する際にかなりプレッシャーになっていたと聞きます。2000万枚の売り上げで次の作品を制作する際はプレッシャーになってしまうのです。「BAD」の制作時にはどれだけのプレッシャーを抱えていたのでしょう。

これだけの売り上げを誇るだけあって音楽的にはかなりの高クオリティです。それまでマイケル・ジャクソンが築き上げてきたブラック・ミュージックにポップやロックのテイストを加味したそのサウンドは、その後の80年代のポップ・ミュージックにかなりの影響を及ぼしております。80年代はまさにシンセサイザーによるサウンド・メイクが盛んな時代でもあり、1曲目の「Wanna Be Startin' Somethin'(スタート・サムシング)」はまさにそのタイトルが示すとおり、80年代サウンドの幕開けとなった楽曲といえるのではないでしょうか。また、参加ミュージシャンの顔ぶれもすごく、3曲目「The Girl Is Mine」はポール・マッカートニーとのデュエット曲、「Beat It(今夜はビート・イット)」ではエドワード・ヴァン・ヘイレンのギター・ソロがフィーチャーされ、その他にもデイヴィッド・フォスターやTOTOからはジェフ・ポーカロ、デイヴィッド・ペイチ、スティーヴ・ルカサー、スティーヴ・ポーカロなど錚々たるメンバーが揃っております。

また、このアルバムを語る際に忘れることができないのがプロモーション・ビデオの存在です。1981年にMTVが開局され、それまでただ聴くだけのコンテンツであった音楽というものが映像とともに楽しめる時代がやってきたのです。マイケル・ジャクソンはそのMTVの普及と同調するように、プロモーション・ビデオの制作にも力を注いでいます。「Billie Jean」「Beat It(今夜はビート・イット)」などのプロモーション・ビデオでは華麗なダンスを披露、第7弾シングル「Thriller」のプロモーション・ビデオにおいては13分34秒にも及ぶホラー映画風のショートフィルムに仕上げられ、監督にはジョン・ランディスを起用するなどもはや音楽の枠を超越して、ダンス、映像なども含めた総合エンターテイメントの世界をこの「Thriller」では確立してしまったのであります。

「Beat It(今夜はビート・イット)」のプロモーション・ビデオで思い出すのが、この曲のパロディでアル・ヤンコビックが唄う「Eat It(今夜もイート・イット)」なのですが、この曲と次作の表題曲「BAD」のパロディ「Fat」は、なんでもマイケル・ジャクソン公認のパロディ曲らしいです。マイケル・ジャクソンの懐の深さにも驚かせられます。

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WHAT'S GOING ON(ホワッツ・ゴーイン・オン) | マーヴィン・ゲイ

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WHAT'S GOING ONジャケット今回ご紹介する名盤は1971年にリリースされた、マーヴィン・ゲイの「WHAT'S GOING ON」です。

本作は、ローリング・ストーンの選ぶ「歴史上最も偉大な100人のシンガー」で6位のシンガーが唄う、ローリング・ストーン誌が2003年に選出した「オールタイム・グレイテスト・アルバム500」(毎度申し上げますが偏りが大いに感じられるランキング)でも堂々の6位という名盤中の名盤です。

モータウン初のコンセプト・アルバムであり、美しく仕上げられた名曲を熱唱するマーヴィン・ゲイの歌声からは、英語のわからない私にとってはよもやそのような内容の歌詞であるとは想像もできませんが、その歌詞の内容は反ヴェトナム戦争(1971年といえばヴェトナム戦争の真っ只中)、将来の社会不安、この時代にしてすでに環境問題のことを取り上げていたり、かなりメッセージ色の強いものとなっています。その反面、牧師であった父親の影響か宗教色もかなり強く打ち出されております。このような内容のアルバムであることから、当時モータウンはこのアルバムの発売に対してかなり消極的であったようで、その結果マーヴィン・ゲイ自身がセルフ・プロデュースという形で制作することとなりました。このセルフ・プロデュースという姿勢もかなりのミュージシャンに影響を与えたようです。

シングル・カットされた表題曲「WHAT'S GOING ON」「MERCY MERCY ME(THE ECOLOGY)」「INNER CITY BLUES(MAKE ME WANNA HOLLER)」はすべて大ヒット、その中でも「MERCY MERCY ME(THE ECOLOGY)」は日本でも自動車のCMに使われていたことがあるので、誰の曲かは知らなくても聴き覚えがあるかもしれません。これらの曲は特にメッセージ色が強くマーヴィン・ゲイのこのアルバムへの意気込みが熱く感じられます。内容的にもトータルに仕上げられ、非常にスムーズな流れを持ったアルバムとなっております。そのため時が流れていることも忘れさせてくれるような、気がついたらもう最後の曲じゃんという感じで、それでも現実的には時間はそれなりに経過しているので、お約束の時間などがある方は要注意です。

最近発売されているCDはボーナス・トラックが2曲収録されているのですが、まったく余計なことをしてくれます。このようにトータルに仕上げられている作品にボーナス・トラックは邪魔者以外の何者でもありません。「INNER CITY BLUES(MAKE ME WANNA HOLLER)」が終わった時点でCDの再生はいったん終了し、ボーナス・トラックは別の機会に聴くことをお奨めします。

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