SONGS(ソングス) | シュガー・ベイブ

ニャン田(にゃんだ)ヒロシの迷言集

SONGSジャケット今回ご紹介する名盤は1975年にリリースされたシュガー・ベイブの「SONGS」です。

シュガー・ベイブというバンドは1973年から1976年の約3年間活動していながら、残したオリジナル・アルバムは本作「SONGS」のみなのであります。バンドは山下達郎を中心に結成され、大貫妙子、村松邦男らが参加していたバンドであります。本作は、大滝詠一が立ち上げたナイアガラ・レーベルの初の作品としてリリースされましたが、1970年代前半の頃には、シュガー・ベイブのような洗練された都会的なポップスを演奏するバンドがなかったので、あまり正当な評価は受けなかったようです。後々の山下達郎や大貫妙子らの活躍により後世にまで名が残り、まともに評価されるようになったバンドなのであります。

サウンド的には5年以上先に進んでいたといってもいいような透き通るような爽やかなポップ・サウンドで、1980年代になってやっと認められ流行するようになったサウンドといっても過言ではありません。それを裏付けるように山下達郎がブレイクするのが1980年リリースの「RIDE ON TIME」、そして本作に収録されている「DOWN TOWN」はEPOのカヴァーによりバラエティー番組「オレたちひょうきん族」のエンディング・テーマとなりヒットしたのが1984年から1985年にかけてであります。この当時は商業的にも成功したわけではないのですが、日本のミュージック・シーンにおいて歴史的に見てもその功績は高く、後になって再評価されることとなります。

コーラス・ワークに重点を置いた音作りが印象的で、それは1曲目の「SHOW」において早速披露されています。今聴けば山下達郎らしさ溢れるポップスで、万人受けするタイプの楽曲のように思われますが、当時この手のサウンドが受け入れられなかったのはリアル・タイマーではない筆者にはわからない感覚であります。2曲目の「DOWN TOWN」については前述したとおりなのですが、伊藤銀次が作詞をしているのは意外でした。大滝詠一つながりだと思われます。3曲目「蜃気楼の街」は大貫妙子による楽曲ですがイントロのコーラス・ワークが印象的なメロウなサウンドです。4曲目「風の世界」も大貫妙子の作品で、こちらはバックおよびソロ・ワークでのギターがフィーチャーされた作品に仕上がっています。5曲目「ためいきばかり」は本作で唯一村松邦男が手掛けた作品です。ハイ・トーンのヴォーカルで村松邦男の声がひっくり返ってしまっているのがちょっと気になります。

アナログ盤ではB面1曲目にあたる6曲目の「いつも通り」は大貫妙子の作品ですが、大人の香りが漂うお洒落な完成度の高い楽曲に仕上げられています。7曲目「素敵なメロディー」は山下達郎と大貫妙子の共作で、作詞には伊藤銀次も名を連ねているアメリカン・ポップス的な仕上がりの作品です。8曲目以降はすべて山下達郎作曲によるもので8曲目「今日はなんだか」はホーン・セクションとワウの効いたバックのギターが印象的な楽曲です。9曲目の「雨は手のひらにいっぱい」はストリングスにアレンジメントを施した楽曲で90年代には深夜のバラエティ番組のエンディング・テーマにも使用されています。10曲目「過ぎ去りし日々“60's Dream”」は山下達郎らしいどこか懐かしさを感じさせる、バラード・ナンバーです。ラストの「SUGAR」は底抜けに明るい真夏の太陽の下で聞きたくなるような作品です。

山下達郎がポップス路線を歩んでいるのは、かつてポップスによって与えてもらった喜びを他に人にも味わってもらうためのような趣旨のことを古いロッキング・オンのインタビューで語っていました。本当は自分のルックスに自信があればハード・ロックをやりたかったそうです。

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ジャックスの世界 | ジャックス

ニャン田(にゃんだ)ヒロシの迷言集

ジャックスの世界・ジャケット今回ご紹介する名盤は968年にリリースされたジャックスの「ジャックスの世界」です。

1968年といえばグループ・サウンズとフォーク・ソングが若者に指示されていた時代であります。そんな中まったく異端とも思えるジャックスは、シングル「からっぽの世界」にてデビューするのであります。もちろん一部のマニアックなリスナーを除いてはジャックスのサウンドに耳を傾けることはなく、売れないことが理由でセカンド・アルバム制作途中で解散してしまうのであります。そんなジャックスが再評価されるのはそれから10年ほど経過した1970年代末頃からであり、多くのバンドが影響を受けたバンドとしてジャックスの名を挙げるようになります。

本作1曲目でセカンド・シングルとして先行発売されていた「マリアンヌ」からジャックスの世界が繰り広げられます。アルバムのオープニングからドラム・ソロが炸裂、そこにギターのストロークがかぶさってくるのですがドラムスはそんなことはお構いなしとばかりに暴れまくります。このアンサンブルと呼んでいいのかどうなのかという演奏をバックに、絶望的に歌い上げる早川義夫のヴォーカル、そしてそれは時に怨念じみた叫びに変貌するのであります。筆者の心の中ではこんな世界に引き込まれたらだめだという理性と、この先どんな展開を見せるのだろうという好奇心の葛藤が始まるのであります。

2曲目の「時計を止めて」は一転して美しいナンバーで、カルメン・マキのカヴァーにより映画「探偵はBARにいる」の主題歌にもなっているので意外と知っている人も多いのではないかと推測されます。3曲目のデビュー・シングルで先行発売された「からっぽの世界」は、なんとも絶望に満ち溢れた雰囲気を持ち、コードやリズムを無視したとしか思えないベースが曲の持つ雰囲気をさらに倍増させてくれます。4曲目の「われた鏡の中から」はまさにサイケデリックな作品です。5曲目の「裏切りの季節」もサイケデリックな雰囲気を持っていますが、こちらのほうがよりブルージーなロック・サウンドといった感じです。

アナログ盤ではB面1曲目にあたる6曲目の「ラブ・ジェネレーション」は、世間がビートルズやグループ・サウンズに熱狂していたころ、早川義夫は黙々とTHE DOORSあたりを聴いていたのではないかと思われるナンバーです。7曲目「薔薇卍」、8曲目「どこへ」はともにブルースのテイストが感じられる楽曲なのですが、前者はベースの谷野ひとし作曲、後者はドラムスの木田高介作曲ということでそれぞれ異なるアプローチのブルース・ロックに仕上がっています。9曲目の「遠い海に旅に出た私の恋人」は1曲目の「マリアンヌ」ほどではありませんがスローなナンバーながらドラムスが程よく暴れています。最後のナンバー「冷たい空から500マイル」はオルガンをバックにほとんど台詞による楽曲ですが、どこか懐かしくそれでいて切なさを感じさせてくれます。

はっきりいってこの作品が1960年代の日本で理解されるとは思えず、当時売れなかったのは妥当といえば妥当です。しかし、日本のロックの先駆者であるジャックスが、後々正当な評価を受けるようになったのも、また妥当といえます。そしてグループ・サウンズだと思って誤ってこのアルバムを購入していまった人は、さぞかしショックを受けたことと思います。

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ハチミツ | スピッツ

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ハチミツ・ジャケット今回ご紹介する名盤は1995年にリリースされたスピッツの「ハチミツ」です。

当時、妻と伊豆方面への旅行の行きがけに沼津あたりのCD店でふと購入したのがこのアルバムとの出会いでした。すでに「ロビンソン」がヒットいていたこともあり、アルバムの内容がとても気になり購入してしまいました。結局その旅行の間、BGMはこの「ハチミツ」のみとなってしまったほど、このアルバムの内容に魅了されてしまったことをよく覚えています。特にスピッツのファンというわけではないのですが、今でもたまにCD棚から引っ張り出してきては聴いてしまう1枚となっています。

「ロビンソン」の曲のイメージと草野正宗の歌声からクリーンなトーンの楽曲で構成されているものと想像していたのですが、よい意味で裏切られました。「ロビンソン」は名曲中の名曲でありミリオン・セラーとなったわけですが、平凡なミュージシャンであれば「ロビンソン」におんぶに抱っこ的な仕上がりになってしまいがちなところですが、本作はアルバム全体を通してしっかりと作り込まれており、1曲たりとも聞き逃すことのできないほど草野正宗の非凡な才能が詰まっているのであります。

オープニング曲の「ハチミツ」から変拍子をもってくるとは、曲調はまったく異なりますがザ・ポリスの「SYNCHRONICITY」への挑戦状かと大袈裟に思ってしまう訳であり、スピッツのロック的な側面がいきなり窺えます。続く「涙がキラリ☆」は「ロビンソン」に続き先行シングルで発売され、これまたオリコン2位を記録するヒット曲となりました。4曲目の「ルナルナ」は「涙がキラリ☆」のカップリング曲であり、発売直前までどちらをA面とするか決まらなかったほどのキャッチーでポップなナンバーです。6曲目「トンガリ'95」は、スピッツという言葉はドイツ語で「とがっている」という意味していることから、メンバー曰く「スピッツのテーマソング」なのだそうです。確かにとがったロック・チューンに仕上げられております。

とにかくこのアルバムは、すべての曲がシングルになりうるといっても過言ではないほど、素晴らしい楽曲群で構成されています。上記の曲のほかにもスピッツらしいビートを持つナンバー、ロック・チューンなナンバー、バラード(意外なことに9曲目の「Y」の1曲だけなのです)などで構成にメリハリを持たせながら、アルバム全体の流れに不自然さがなくすんなり1枚聴くことができてしまいます。このあたりは笹地正徳とスピッツのプロデュース能力によるものでしょうか。

もしスピッツのアルバムを購入していなければ、スピッツについてロック・バンドという認識を持たなかったかもしれません。緻密なアレンジやサウンド、アルバムの構成など総合的に評価すると、やはりスピッツは間違いなくハイ・クオリティなロック・バンドです。

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黒船 | サディスティック・ミカ・バンド

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黒船ジャケット今回ご紹介する名盤は1974年にリリースされたサディスティック・ミカ・バンドの「黒船」です。

若い方は、木村カエラをゲスト・ヴォーカルに迎えて活動したサディスティック・ミカ・バンドの方がお馴染みかもしれませんが、実はこのサディスティック・ミカ・バンド、70年代にはすでに存在していました。この「黒船」が発売された当時のメンバーは、加藤和彦、ミカ、小原礼、高橋幸宏、今井裕、高中正義ともうこの当時からこの錚々たるメンバー活動をしていました。CMソングとして使用されていた「タイムマシンにお願い」もこの「黒船」収録されているナンバーなのであります。木村カエラのファンの方にしてみたら、生まれる前にリリースされていた曲かもしれません。

プロデューサーにクリス・トーマスを迎えてということなのですが、実はクリス・トーマスのことはよく知りませんでした。なんでも調べてみるとザ・ビートルズの通称ホワイト・アルバム「The BEATLES」ではアシスタント・プロデューサーとして参加、ピンク・フロイドの「THE DARK SIDE OF THE MOON(狂気)」ではエンジニアとして、セックス・ピストルズの「NEVER MIND THE BOLLOCKS, HERE'S THE SEX PISTOLS(勝手にしやがれ!!)」ではプロデューサーとしてクレジットされているじゃありませんか。知らず知らずのうちにこのブログでも関連作品を取り上げているではありませんか。加藤和彦のインタビューによれば当時はプロデューサーという概念が日本のレコード会社にはなく、クリス・トーマスをプロデューサーとして迎え入れることを説明し、了承してもらうまでかなり苦労したそうです。

このアルバムはそのタイトルが示すとおり「黒船」(ペリー来航時の黒船)をモチーフにしたストーリー仕立てのアルバムなのですが、当時アナログ盤のA面で黒船が日本に近寄ってくるところから日本に上陸するまでを、B面で開国後の日本の様子が表れているような内容になっております。まぁ関係のない話なのですが、実は最初にペリーが上陸しようとしたのが浦和ではなく同じ横須賀市の久里浜というところでして、私は一時期この界隈に暮らしていたことがあります。久里浜海岸の前ではペリー公園という公園があり、確か夏には久里浜ペリー祭なども久里浜海岸で行われていました。当時中学生であった私はその久里浜ペリー祭で恋心を抱いていた女の子に偶然会ったのですが、恥ずかしさのあまり声をかけることすらできませんでした。いやー今となってはいい思い出です。

さて、話はそれてしまいましたが、このアルバムA面は6曲中4曲がインストゥルメンタルで、その中でも「黒船(嘉永六年六月四日)」は高中正義のライヴ・アルバムにも収録されているなど高中正義ファンの間ではあまりにも有名なナンバーです。しかしなんといってもA面で輝きを放つナンバーといえば「タイムマシンにお願い」です。当時流行していたグラム・ロックの影響を受けていると思えるこの曲はこのアルバムのキラー・チューンでもあり、日本のロックの歴史においても欠かせないナンバーです。B面にはインストゥルメンタル・ナンバーは収録されておらず、A面に見られていた緊張感はなく、いきなりのお祭り騒ぎとなっています。イギリスでシングル・カットされた「塀までひとっとび」ではファンキーでありながら和のテイストも醸し出すという作風を見せております。

この「黒船」は「Black Ship」というタイトルでイギリスでも発売され、海外でも本格的に発売された初めてのロック・アルバムとなったそうです。70年代ということもありフォーク・ロックの匂いもしますが、この「黒船」のように本気で最高のアルバムを作るぞという意気込みが、歌謡曲がロック・バンドやロック・ユニットで演奏されている昨今の日本の音楽シーンではあまり感じられないと思うのは私だけでしょうか。それにしてもこの「黒船」は日本のロック史に残る不朽の名盤です。

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VISITORS | 佐野元春

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VISITORSジャケット今回ご紹介する名盤は1984年にリリースされた、佐野元春の「VISITORS」です。

このアルバムを聴いて、佐野元春という人は過去にとらわれず、常に新しいことにチャレンジしていく人なのであろうと印象を抱きました。「アンジェリーナ」「ガラスのジェネレーション」そして代表曲ともいえる「SOMEDAY」と一定の成功を収めてきた佐野元春が、その歴史をばっさり切り捨てて発表したのがこの「VISITORS」なのであります。単身ニュー・ヨークへ出向いている間に現地の音楽にかぶれてしまったとの見方もありますが…(それで自分は所詮訪問者という意味も含めて「VISITORS」なのかもしれません)。

半分ほどの楽曲にラップを取り入れるなどかなり実験的な内容で、私も初めてタイトル曲の「VISITORS」を聴いたときはまさか佐野元春の作品だとは思わなかったほどであります。一般的にラップというと16ビートのファンク系であることほとんどなのですが、この「VISITORS」とラスト・ナンバー「NEW AGE」は8ビートのロック・サウンド、しかも「VISITORS」はヴォーカル部分のコードときたら2つのみ、よくこの構成でこのようなかっこいい曲ができあがるものだ関心するばかりです。

16ビートのラップ・ナンバーもあるのですが、いまどきのヒップ・ホップと違って韻を踏むという手法はとっていません。そのかわりラップであるにもかかわらずハモっているんですね。ラップはメロディがないのでハモるなんてと思われるかもしれませんが、どうもハイ・トーンで歌っている部分とロー・トーンで歌っている部分をオーヴァー・ダビングさせているみたいで、まれにハイ・トーンで歌っている部分に抑揚を付けたりなどの手法で独特のラップ・サウンドが繰り広げられています。

ラップ・ナンバー以外の楽曲もラップ・ナンバーにはさまれながら収録されているのですが、違和感なくすんなり聞くことができます。それらの楽曲は時にポップ、時にザ・ビートルズチック、そしてメッセージ色の強いナンバーなどがありますが、どれも美しいメロディを持っています。ラップ・ナンバーとそうでないナンバーを混在させながら、これだけトータルな作品として仕上げてくる佐野元春のプロデューサーとしての能力にも驚きです。それもニュー・ヨークのスタジオで現地のミュージシャンやスタッフとの作業でです。

このアルバムはかなりの異色作ですが、日本の音楽も捨てたもんじゃないなと思わせる佐野元春渾身の一作で、個人的には佐野元春はおろか日本を代表する傑作であると思っております。

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無罪モラトリアム | 椎名林檎

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無罪モラトリアム・ジャケット今回ご紹介する名盤は1999年にリリースされた、椎名林檎の「無罪モラトリアム」です。

ファースト・アルバムにしてこの完成度の高さ、独特な雰囲気を持つ椎名林檎ワールドが炸裂しております。しかもこのアルバムに収録されている曲が、すべて椎名林檎が書き貯めていた曲で構成しているということで、彼女の才能にはもう脱帽です。バンドやユニットの形態をとっていても、大衆的な恋愛音楽ばかりがヒットさせているミュージシャンがほとんどの昨今、椎名林檎は日本のミュージック・シーンにおいて非常に貴重な存在であると認識せざるを得ません。

1曲目の「正しい街」のイントロからギターがハウりまくりでただならぬアルバムであることを予感させます。この曲は福岡(このアルバムの内容からてっきり東京出身だと筆者は思っていた)から上京する際の彼氏との別れがテーマになっているということで、ロック・チューンなナンバーでありながら切なさを感じてしまいます。また、「正しい街」から間髪いれずに展開する2曲目の「歌舞伎町の女王」。ノスタルジックな雰囲気があり、「ら・り・る・れ・ろ」の巻き舌が妙に強調されている(全体的な傾向ですがこの曲では特に顕著に感じます)こ「歌舞伎町の女王」のナンバー、間違いなく椎名林檎の世界を象徴する代表曲でしょう。PVも神社らしきところで撮影されていて、これがまたいいんです。全曲解説する期はないのですが3曲目の「丸の内サディスティック」も秀逸な楽曲で、歌詞なんかギターやっている人じゃなければわからない単語が続出しますが、林檎ワールドが炸裂しすぎていてよく意味がわかりません。

出だし3曲を簡単に紹介しましたが、はっきりいって全曲すばらしく、作品を聴き終えた後にはただならぬ満足感を得ることができます。「歌舞伎町の女王」「ここでキスして。」などのシングル・チューンはわりと聴きやすく仕上げられていますが(「幸福論」は悦楽編が付加されとんでもなくテンポの早いアレンジとなっているので例外)、彼女独特の世界観は万人受けするものではないのかもしれません。私はこの世界観にどっぷりはまってしまいましたが…。

椎名林檎のアーティスティックな面、ルックス、そして彼女の持つ雰囲気には、なんか異性としての魅力も感じてしまいます。

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ステレオ太陽族 | サザン・オール・スターズ

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ステレオ太陽族ジャケット今回ご紹介する名盤は1981年にリリースされた、サザン・オール・スターズの「ステレオ太陽族」です。

全体を通して地味な印象がありますが、JAZZ色が強く、桑田佳祐本人も「ようやく満足できるスタジオ・アルバムが出来た」と語るほど、まとまった仕上がりになっています。私の中でも「タイニー・バブルス」「ステレオ太陽族」「綺麗」がサザン3大アルバムというイメージがあり、夏の夜なんかに聴くのであればこの「ステレオ太陽族」がお勧めの一枚です。

このころのサザンはシングル・ヒットに恵まれず、「Big Star Blues(ビッグスターの悲劇)」はサザン最低売上のシングルという不名誉な記録を打ち立てております。ただし、桑田佳祐本人は、この曲を気に入っているらしく、よくライヴでは演奏されたものでした。このほかにも「栞のテーマ」がシングルとして発売されていますが、名曲として扱われているこの楽曲においても大したヒットはしませんでした。このように突出した楽曲がない分、全体的にトータルに仕上げられている感があります。

ラインナップとしては「MY FOREPLAY MUSIC」「素顔で踊らせて」「恋の女のストーリー」「朝方ムーンライト」「栞(しおり)のテーマ」など落ち着いた感のある名曲がずらりと並んでいます。「恋の女のストーリー」は確か高樹澪(多分、映画「モーニング・ムーンは粗雑に」絡みだと思うんですが)がカバーしてヒットさせていたように記憶しております。また「素顔で踊らせて」では歌詞の中に、桑田佳祐の誕生日で「2月26日」というのが出てくるのですが、この「2月26」の部分が、意味不明ですが「need got to need you rock」と英語みたいに聞こえる、この歌詞をメロディに載せるセンスに驚かされました。

このブログでもレビューしておりますが、前作の「タイニー・バブルス」でサザンに興味を持ち、この「ステレオ太陽族」ですっかりはまってしまいました。

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タイニイ・バブルス | サザンオールスターズ

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TINY BUBBLES ジャケット高校1年生のときに友人から「桑田佳祐ってすごい才能の持ち主らしいよ」と聞き、初めて購入したサザンの名盤はがこの「タイニイ・バブルス」 。それまでサザンオールスターズには大して興味がなかったのですが、このアルバムのクオリティの高さにさすがにびっくりさせられました。

初めて聴いたときには、1曲目「ふたりだけのパーティ 」のボトル・ネックで奏でるギターのイントロがもうかっこよすぎていきなり圧倒されました記憶があります。

その他にも「タバコ・ロードにセクシーばあちゃん」「涙のアベニュー」「TO YOU」「松田の子守唄」「C調言葉に御用心」など名曲揃い。サザンの30周年記念ライヴで懐かしいナンバーをメドレーで演奏していたのですが、このアルバムからのナンバーは多数チョイスされていました。

とにかくこのアルバムに限らずなんですが、サザンの場合「ロック」「ポップス」「ブルース」「歌謡曲」「ジャズ」「レゲエ」などいろいろなテイストがありながら、アルバム全体はきちんとまとまっているんですね。しかも桑田佳祐はパクリの天才というか、「おっ、この曲はもしかして」となんかルーツの匂いがするところも、音楽小僧って感じでいいんですね。

この「タイニイ・バブルス」あたりから、アルバム・アーティスト(このアルバムでオリコン1位を初めて獲得してから「キラーストリート」まですべてのオリジナルアルバムで1位獲得したらしいです)って感じになってきて、シングルもあまり売れなくなってくるんですが、「働けロック・バンド (Workin' for T.V.) 」でテレビの仕事に批判的な歌詞からみるとまぁそういう方向性でいくんだろうなと思わせておきながら、次作「ステレオ太陽族」のあとにまた「チャコの海岸物語」で茶の間に帰って来ちゃうのがなんとも桑田佳祐らしいところです。

とにかくサザンっていうのは「かっこよくて」「楽しくて」「哀しくて」「切なくて」「恋に焦がれて胸が熱くなって」それでいて「エロくて」。このアルバム購入後「熱い胸さわぎ」「TENナンバーズ・からっと」を購入し、それ以来発売されたアルバムもすべて購入することとなってしまうのでした。

80年代のサザンのアルバムは傑作が目白押しなので、別の機会にほかのアルバムも紹介したいともいます。

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