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PARANOID(パラノイド) | ブラック・サバス

ニャン田(にゃんだ)ヒロシの迷言集

PARANOIDジャケット今回ご紹介する名盤は1970年にリリースされたブラック・サバスの「PARANOID」です。

ブラック・サバスというバンドは日本ではレッド・ツェッペリンやディープ・パープルほどの知名度はないのですが、アメリカやイギリスでは日本人が絶するほどの人気を持つバンドなのであります。また後続に与えた影響は大きくヘヴィ・メタルの発祥とも言われております。ヘヴィ・メタルというカテゴリーは筆者があまり得意とする分野ではないのですが、このアルバムを聴く限りヘヴィ・メタルというというよりはハード・ロックとしてその魅力を十分に堪能できる作品として仕上がっています。

40年間に渡って活躍してきたブラック・サバスなのでありますが、その初期の名盤といわれるのが本作「PARANOID」なのであります。本作リリースの前年には当ブログでも紹介しているレッド・ツェッペリンの名盤「LED ZEPPELIN II」が、また、ディープ・パープルにおいては最も人気のあった第2期の幕開けを告げる「DEEP PURPLE IN ROCK」が1970年にはリリースされ、彼らの方向性がよリハード・ロックへと傾倒していった時代でもあります。そんな時代背景の中において、本作「PARANOID」はブラック・サバスのアルバムでは唯一のイギリス・チャートNo.1に輝き、本国におけるその地位を確固たるものとするとともに、1971年にはアメリカにおいても本作はリリースされることとなります。

1曲目の「WAR PIGS」は8分近くある大作で、劇的な変化を伴う構成ではないのですが、その長さを感じさせない楽曲に仕上げられております。本来はこの楽曲のタイトルをアルバムにタイトルにと考えていたようですが、ベトナム戦争への配慮から却下されたようです。2曲目で表題曲の「PARANOID」はブラック・サバスの代表曲でもあり、ブラック・サバスを知らなくても耳にしたことがあるかもしれないくらい有名な楽曲です。3曲目の「PLANET CARAVAN」はスローなナンバーで、ドラムスは入っていないようです。4曲目の「IRON MAN」もブラック・サバスを代表する楽曲であり、プロレスのタッグチーム、ザ・ロード・ウォリアーズの入場曲としても有名です。

LPでいうところのB面1曲目にあたる5曲目の「ELECTRIC FUNERAL」はブラック・サバス節炸裂といった感のあるらしい楽曲です。A面でリスナーの心を鷲掴みにし、B面でブラック・サバスの世界に引きずり込むといったところでしょうか。変化に富んだ楽曲で2分ごろからテンポや曲調に変化をもたせ、3分を過ぎたあたりでまたもとの曲調に戻ってきます。6曲目「HAND OF DOOM」は7分越えの長い楽曲で、エースのリフをバックに静かに立ち上がります。この楽曲も曲調に変化が見られ、2分を越えたあたりから曲調に変化が見られリズムもシャッフルへと変化し、5分あたりで序盤の曲調へと戻ります。7曲目「RAT SALAD」は2分半のインストゥルメンタルの比較的ストレートなハード・ロック・ナンバーで、ドラム・ソロが印象的です。ラストを飾る8曲目「FAIRIES WEAR BOOTS」は8ビートで幕を開けますが、歌が入ると同時にリズムがシャッフルへと変化します。

このアルバム、この時代の作品にしては珍しく邦題の付いた楽曲が1曲もありませんね。ブラック・サバスあたりだと「地獄の~」とか「悪魔の~」とか付いてもよさそうなものなのですが、個人的には訳のわからない邦題は不要だと思っておりますので、これはこれでよかったと思っております。

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玉姫様 | 戸川純

ニャン田(にゃんだ)ヒロシの迷言集

玉姫様ジャケット今回ご紹介する名盤は1984年にリリースされた戸川純の「玉姫様」です。

本作「玉姫様」は戸川純名義でのオリジナル・アルバムとしては初の作品となり、多少恣意的なイメージは否めませんが戸川純ワールド炸裂の内容に仕上がっています。この作品が発売された当初、私が在籍していたバンドでも本作は絶大な支持を得ておりました(とはいっても4人)。現在の若い人には戸川純という方はあまり馴染みがないかもしれませんが、そこそこ年齢を重ねられている方にとっては、某シャワー・トイレのコマーシャルで思い出していただけるかもしれません。

このアルバムなんと戸川純のセルフ・プロデュースによるものなのですね。あの独特のキャラクターだけではなく、プロデューサーとしての能力も兼ね備えていたのは驚きです。しかもこのアルバム地味ながらに参加ミュージシャンが豪華なのです。名盤というと大概の作品に顔を出してくる細野晴臣が表題曲の「玉姫様」で曲を提供、5曲目の「隣の印度人」ではなんとコーラスで参加しています。2曲目の「諦念プシガンガ」では当時PINKで活躍していた福岡豊(PINKでは福岡ユタカと表記)がアレンジ、パーカッション、ギター、コーラスを担当、同じくPINKから岡野一(PINKでは岡野ハジメと表記、L'Arc~en~Cielのプロデューサーとしても活躍)がベース、メロトロン、パーカッション、コーラスを担当してます。7曲目の「森の人々」では日向敏文がピアノで参加しております。

1曲目の「怒涛の恋愛」はそのタイトルとは裏腹に、録音レベルも低く非常に控えめなナンバーとなっております。2曲目の「怒涛の恋愛」はアンデス民謡「EL BORRACHITO」に歌詞を付けた作品で、当時PINKの一部のメンバーが参加しているということもありとてもよい民族音楽的ニュアンスが醸し出されております。3曲目の「昆虫軍」は歯科医師の免許を持つアーティスト、サエキけんぞうが率いたハルメンズのナンバーのカヴァーです。4曲目の「憂悶の戯画」はコールユーブンゲン(ミュンヘン音楽学校の合唱曲練習書)の「No.26のC」に歌詞をつけたナンバーです。よくこんなところからネタを引っ張り出してくるなぁと感心してしまいます。5曲目「隣の印度人」は作詞に佐伯健三(通常表記サエキけんぞう)を登用したナンバーです。

私の記憶では6曲目で表題曲の「玉姫様」がLPではB面1曲目だったように記憶していますが、この楽曲は女性の生理をテーマにした細野晴臣作曲によるナンバーです。戸川純はこの楽曲を「夜のヒットスタジオ」で披露しております。7曲目「森の人々」は3拍子のこのアルバムにあっては比較的ノーマルなナンバーで、森の香り漂うほっとさせてくれるナンバーです。8曲目「踊れない」は8 1/2というニュー・ウェイブのバンドのナンバーのカヴァーです。9曲目「蛹化の女」はヨハン・パッヘルベルのかの有名な「パッヘルベルのカノン」に歌詞をつけたナンバーです。

戸川純は最近ではミュージシャンというより女優として活躍しているようで、舞台を中心として活躍しているようです。あらためて経歴を調べてみると「男はつらいよ」や「釣りバカ日誌」などの映画やドラマでは「太陽にほえろ!」の第701話でメイン・ゲストとして出演していたようです。知らなかったなぁ。なんか観てみたい気が…。

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THE RISE AND FALL OF ZIGGY STARDUST AND THE SPIDERS FROM MARS(ジギー・スターダスト) | デヴィッド・ボウイ

ニャン田(にゃんだ)ヒロシの迷言集

THE RISE AND FALL OF ZIGGY STARDUST AND THE SPIDERS FROM MARS(ジギー・スターダスト)ジャケット今回ご紹介する名盤は1972年にリリースされたデヴィッド・ボウイの「THE RISE AND FALL OF ZIGGY STARDUST AND THE SPIDERS FROM MARS(ジギー・スターダスト)」です。

原題がなにやら異様に長いのですが、まぁかんたんに訳してしまえば「ジギー・スターダストとザ・スパイダース・フロム・マースの上昇と下降」といったとこなのでしょうが、当時は「屈折する星屑の上昇と下降、そして火星から来た蜘蛛の群」となんだかちんぷんかんぷんな邦題が付けられて発売されたようです。現在はEMIミュージック・ジャパンから発売されているので当時はなにかと誤訳が多かった(?)東芝系の会社から発売されていたのだと思われます。因みに現在の邦題はシンプルに「ジギー・スターダスト」です。

本作はデヴィッド・ボウイの代表作であるとともにグラム・ロックをも代表する名盤として名高い作品です。若い方はグラム・ロックと聞いてもピンと来ないかもしれませんが、特に音楽的にカテゴライズされたジャンルではなく、どちらかというと煌びやかなファッションであったり、SF的であったり宇宙趣味、未来趣味などもグラム・ロックとして扱われていたようです。由来は、魅惑的であることを意味する英語の「GLAMOROUS」から来ているようです。

本作はある意味コンセプト・アルバムであり、デヴィッド・ボウイ扮する宇宙からやってきた架空のキャラクター「ジギー・スターダスト」とそのバック・バンド「ザ・スパイダース・フロム・マース」が誕生し、そしてロック・スターとして成功を収め没落するまでをひとつの物語として描いています。ライヴ活動などもジギー・スターダストとして行っており、オーディエンスもデヴィッド・ボウイではなく虚像であるジギー・スターダストを讃えていたようです。そしてその活動は1曲目の「FIVE YEARS(5年間)」で世界は残り5年間しかないと歌っていることから5年間は続けられるのだろうと思われていたのですが、翌年の1973年のライヴでジギー・スターダストによる解散宣言であっけなく幕を閉じます。

肝心のアルバムの内容なのですが、特筆すべき楽曲はまずは1曲の「FIVE YEARS(5年間)」です。非常にシンプルな楽曲ながらもあと5年間しか時間が残されていないことを非常熱く歌い上げ、アルバム導入部分からリスナーの心を鷲掴みにします。この楽曲は後のデヴィッド・ボウイとしてのライヴでも取り上げられています。そして4曲目の「STARMAN」はアコースティックなナンバーなのですがデヴィッド・ボウイのダンディズムが滲み出てくる名曲です。6曲目の「LADY STARDUST」は美しいバラードのナンバーでこちらもお勧めの1曲です。9曲目の「ZIGGY STARDUST(屈折する星くず)」はミディアム・テンポのロック・ナンバーでこの楽曲もデヴィッド・ボウイのライヴで歌われています。

最近も新作をリリースし話題になっているデヴィッド・ボウイなのですが、その長いキャリアを追いかけていると常に時代の寵児であり、いつの時代においてもデヴィッド・ボウイの音楽やファッションがかっこいいのが驚きです。本作でその地位を確固たるものにしたのですが、それに飽き足らず常に時代の最先端にいるところは本当に凄いミュージシャンです。

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JACO PASTOIUS(ジャコ・パストリアスの肖像) | ジャコ・パストリアス

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JACO PASTOIUS(ジャコ・パストリアスの肖像)ジャケット今回ご紹介する名盤は1976年にリリースされたジャコ・パストリアスの「JACO PASTOIUS(ジャコ・パストリアスの肖像)」です。

本作「JACO PASTOIUS(ジャコ・パストリアスの肖像)」はジャコ・パストリアス初のリーダーアルバムであり、ジャコ・パストリアスのデビュー作となります。本来、リズム楽器として位置づけられているエレクトリック・ベースをソロ楽器としての様々な可能性を提示していることから、世のベーシストの度肝を抜いた作品として今でもジャズ・フュージョン界において名盤として語られるアルバムであります。度肝を抜かれたのはアマチュアのベーシストにとどまらず、あのマーカス・ミラーもこのアルバムには衝撃を受けたようで、「ひたすらジャコを研究した」と言わしめるエレクトリック・ベースのバイブル的作品なのであります。

1曲目の「DONNA LEE」はチャーリー・パーカーのビバップ曲なのですが、これをジャコ・パストリアスはパーカッションとのデュオにアレンジ、そしてそこで披露される驚異的な速弾きはまさに神業というほかありません。またジャコ・パストリアスの特色でもあるハーモニクスが非常に効果的なのです。しかも究極のベース・プレイでありながらフィンガリング・ノイズがなく、フレットレス・ベースから奏でられるそのサウンドは、速弾きながら流れるようであり、名刺代わりにしては凄まじすぎる楽曲に仕上がっています。

2曲目の「COME ON,COME OVER」はサム&デイヴをフィーチャーしたファンクなヴォーカル・ナンバーであります。ベースがリズム楽器に徹している感のある楽曲というかジャコ・パストリアスのプレイはリズミカルすぎます。ジャコ・パストリアスのリフによるAメロとリズミカルなベースが光るサビのメリハリがたまりません。続く3曲目の「CONTINUUM」はジャコ・パストリアスらしいメロウなナンバーです。フレットレス・ベースから奏でられる美しいベースのメロディはジャコ・パストリアスの真骨頂といったところです。4曲目の「KURU/SPEAK LIKE A CHILD」は、ハービー・ハンコックの名曲「SPEAK LIKE A CHILD」とジャコ・パストリアスの「KURU」が合体した作品となっております。

冒頭の4曲だけ紹介しましたが、このアルバムもジャズ・フュージョン界の名盤らしく錚々たるメンバーが参加しています。トランペットにランディ・ブレッカー、テナー・サックスにマイケル・ブレッカー、アルト・サックスにデイヴィッド・サンボーン、フェンダー・ローズ・エレクトリック・ピアノにハービー・ハンコック、ドラムスにレニー・ホワイト、ソプラノ・サックスにウェイン・ショーター、パーカッションにドン・アライアスなどもうフュージョン・ファンならよだれもののメンバーが集結しております。

本作は、ジャコ・パストリアスのプレイももちろん堪能できるのですが、コンポーザーとしてのジャコ・パストリアスの魅力もたっぷり詰まっております。1曲目の「DONNA LEE」はカヴァー曲ですが、それ以外はジャコ・パストリアスの手になる楽曲で占められています。ウェザー・リポートの「HEAVY WEATHER」でも触れましたが、この才能が若くして失われてしまったことは本当に残念でたまりません。

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BROTHERS IN ARMS(ブラザーズ・イン・アームス) | ダイアー・ストレイツ

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BROTHERS IN ARMSジャケット今回ご紹介する名盤は1985年にリリースされたダイアー・ストレイツの「BROTHERS IN ARMS」です。

なぜか日本では知名度が低いのですが、イギリスでは絶対的存在のダイアー・ストレイツなのです。筆者もリアル・タイムでその存在は知っていましたし、このアルバムのジャケットや「MONEY FOR NOTHING」も知ってはいたのですがなぜか当時は食指が動かなかったのであります。最近になって聴いてみたらなんという素晴らしい内容、アメリカのルーツ・ミュージックを独自の解釈で再構築したレイド・バック・サウンド、マーク・ノップラーの独特なつぶやく様な低音ヴォーカル、アルバム全体に漂うダンディズム、どうして当時このアルバムを聴かなかったのか後悔したほどです。

本作のヒットのきっかけはスティングと共演している「MONEY FOR NOTHING」です。この楽曲はMTVに対する不満がテーマとなっているのですが、プロモーション・ビデオには当時としては最新鋭の3Dによるコンピュータ・グラフィックを導入、これがMTVで大量にオンエアされるという皮肉めいた形で、全米チャート3週連続で1位を獲得するなど爆発的にヒットしたのであります。また並行して行ったワールド・ツアーとの相乗効果により全世界で3000万枚以上のヒットを記録しています。

このアルバムはサポートのメンバーもすごい顔ぶれです。ランディ・ブレッカーとマイケル・ブレッカーのブレッカー・ブラザーズ、なぜか正式メンバーとしてクレジットされているドラムスのオマー・ハキム、ベーシストにトニー・レヴィン、当ブログで紹介している渡辺香津美の「TO CHI KA」のプロデュースも手掛けているマイク・マイニエリがヴィブラフォンで参加しています。そして2曲目の「MONEY FOR NOTHING」のみではありますが、ヴォーカルとしてスティングが参加をしております。ドラムスやベースのサポート・メンバーってどういう関わり方をしてるのでしょうね。

なんといってもこのアルバムの代表曲は2曲目の「MONEY FOR NOTHING」です。つぶやくように歌うマーク・ノップラーと比較的ストレートに音程をとってくるスティングと対照的な歌唱法の2人なのですが、これが絶妙な絡み方をしてくれます。また指弾きによって奏でられるマーク・ノップラーのギター・サウンドもいい味を出してくれています。その他に個人的に好きな楽曲が4曲目の「YOUR LATEST TRICK(愛のトリック)」です。ブレッカー・ブラザーズのイントロが光る切ない大人のサウンドです。

やはり、このアルバムとの出会いは歳を重ねたことがかえってよかったのかもしれません。10代後半の若かりし頃にこのアルバムを聴いていてもピンとは来ないかもしれません。がんばって長生きすれば、またこういう形で過去には聴かなかった作品とめぐり会えるかもしれません。

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DOOKIE(ドゥーキー) | グリーン・デイ

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DOOKIEジャケット今回ご紹介する名盤は1994年にリリースされたグリーン・デイの「DOOKIE」です。

本作は「DOOKIE」はグリーン・デイのメジャー・デビュー・アルバムで通産では3作目のアルバムになります。また、本作はグラミー賞の最優秀オルタナティブ・アルバム賞を受賞したほか、ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・ベストアルバム500(例の…)には193位にランクインするなど非常に評価が高く、また商業的にも大成功しており2011年の時点で1,500万枚を売り上げ、グリーン・デイのアルバムの中においても最も売れたアルバムとなっています。

グリーン・デイといえばポップ・パンクの雄であり、ポップ・パンクを世に広めたバンドとしても有名であります。そもそもパンク・ロックというのは、ほとんど若者しか聴かない音楽であったのでしたが、そこにメロディアスな要素を取り込んだのがこのポップ・パンクであり、その結果商業的に成功と閉鎖的であったグラミー賞の獲得へと繋がっているかもしれません。そもそもロックというのはアメリカ発祥であるはずなのに1970年代、1980年代という時代はもう完全にイギリスのものとなっていました。1990年代に入ってその鬱憤を晴らすかのようにオルタナティヴ・ロックやポップ・パンクというジャンルが台頭し、大衆に受け入れられるようになるのであります。

グリーン・デイのサウンドはパンク・ロックがベースにした疾走感、一度聴くと耳に残ってしまいそうなポップなメロディはいかにも商業的な感じがしますが、グリーン・デイが結成された1980年代後半というのはもうロック・シーンでは完全にパンク・ロックというのは廃れていたはずであっただろうし、そこに新たな解釈を生み出してロック・シーンにパンク・ロック再び登場させ、大衆のハートを鷲掴みにしてしまうところにこのグリーン・デイというバンドの大きな功績があるように思われます。

このアルバムからは4曲目「LONGVIEW」、5曲目「WELCOME TO PARADISE」、7曲目「BASKET CASE」、8曲目「SHE」、10曲目「WHEN I COME AROUND」と5曲がシングル・カットされています。特に本作5曲目に収録されている「WELCOME TO PARADISE」なのですが、この楽曲1992年のアルバム「KERPLUNK」に収録された曲の再録音らしいのですが、なかなか骨太のロックという感じで筆者お気に入りの1曲であります。ちょっとグリーン・デイらしくないといった感がありますが、1970年代から1980年にかけてロックを聴いてきたものにとっては非常に心地よいロック・サウンドに仕上がっています。

それにしても1990年代のバンドにしては曲が短いですよね。14曲も収録されていながらアルバムの長さは40分弱です。2分台の楽曲がメインで、隠しトラックが入っている楽曲「F.O.D.」でさえが5分台なのです。アルバムを通して聴いているとなんともいえない潔さを感じてしまいます。

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