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ひこうき雲 | 荒井由実

ニャン田(にゃんだ)ヒロシの迷言集

ひこうき雲ジャケット今回ご紹介する名盤は1973年にリリースされた荒井由実の「ひこうき雲」です。

本作はユーミンこと荒井由実の記念すべきファースト・アルバムであります。それまで演歌を含む歌謡曲といわゆる四畳半フォーク(雑誌の対談で批判の意味も含めてユーミン初めてそう呼んだという説もあります)だけがヒット・チャートを独占していた時代に、都会的なエッセンスを持ったユーミンの世界観は、日本のミュージック・シーンに新たな価値観を生み出しました。日本のミュージック・シーンには、ユーミン以前とユーミン以後という時代があるとも言われるほどで、そのような意味も含めてこの「ひこうき雲」というアルバムは歴史的な価値もあるわけです。

そしてなんといってもこのアルバムで重要な役割を果たすのが、細野晴臣、鈴木茂、林立夫、松任谷正隆らによるキャラメル・ママ(のちのティン・パン・アレー)の全面参加であります。この時代の日本のミュージック・シーンにおいて、バックで演奏するミュージシャンを固定しトータル・サウンドなアルバムを目指すという手法自体あまりお目にかかれなかったかもしれません。また、全曲において編曲が荒井由実、キャラメル・ママとクレジットされているので、この名盤の制作に彼らの存在が欠かせなかったのは言うまでもありません。

ユーミンが音楽創作活動は、2012年にリリースされたベスト・アルバム「日本の恋と、ユーミンと。」にも収録されている、イギリスのロック・バンドであるプロコル・ハルムのデビュー曲「A WHITER SHADE OF PALE(青い影)」がきっかけになったようです。1曲目の「ひこうき雲」を聴いてみると確かに「A WHITER SHADE OF PALE(青い影)」の香りがしてきます。この美しいメロディを持つ楽曲に死をモチーフにした歌詞を乗せてくるのが、ユーミン・クオリティという感じがします。「誰も気づかず ただひとり あの子は昇っていく」などフレーズから聴き手によって様々に解釈されるようですが、小学生時代の友人の死がきっかけとなっているのは確かなようです。

アルバム全編通して名曲揃いで、特に私のお気に入りは当時のアナログ盤でいうところのB面1曲目、CDでは6曲目の「ベルベット・イースター」です。完全に私のツボを刺激する名曲です。見事にはまりました。その他にもその歌詞の内容が見事に曲として表現されている2曲目の「曇り空」、転調が繰り返されるユーミンらしい楽曲「きっと言える」、コンサートでは「私の一番好きな曲です」と前置きされる8曲目の「雨の街を」、かまやつひろしプロデュースでデビュー・シングルとして発売したものの300枚しか売れなかった「返事はいらない」(アルバムに収録されているのは別ヴァージョンです)などなど粒揃いの名曲がずらりと並んでいるのです。

本当にこのアルバムは日本のミュージック・シーンを塗り替えたアルバムです。もしユーミンがデビューしていなければニュー・ミュージックというジャンルは確立されていなかったかもしれません。また、松田聖子などユーミンの恩恵にあやかった歌手やミュージシャンの行く末も違っていたかもしれません。

Amazonで「ひこうき雲」を見てみる。

ポチッとよろしく!

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