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INNERVISIONS(インナーヴィジョンズ) | スティーヴィー・ワンダー

ニャン田(にゃんだ)ヒロシの迷言集

INNERVISIONSジャケット今回ご紹介する名盤は1972年にリリースされたスティーヴィー・ワンダーの「INNERVISIONS」です。

グラミー賞の最優秀アルバム部門・最優秀録音部門に輝いたこのアルバムは、長い歴史を持つスティーヴィー・ワンダーの中にあっても最高傑作との呼び声高い作品であります。前作1972年リリースの「TALKING BOOK」、そして本作、1974年リリースの次作「FULFILLINGNESS' FIRST FINALE」そして1976年リリースの「SONGS IN THE KEY OF LIFE」とこの4作あたりがスティーヴィー・ワンダーにとって最高潮に時期であったという意見がよく聞かれます。全米チャートの順位こそこの4作の中では最も低いものとなりましたが(それでも4位)、トータルな作風がマーヴィン・ゲイの「WHAT'S GOING ON」とともに20世紀最高のソウル・ミュージックにおけるアルバムであるといわれているのであります。

スティーヴィー・ワンダーの才能といえばとにかく非凡であり、本人が作り上げるその複雑なメロディ・ラインを歌い上げる歌唱力もまた彼の才能であり、この歌唱力があってこそ彼の才能は音楽という形で表現されるわけであります。ソング・ライター、シンガーとして優れた才能を持つスティーヴィー・ワンダーはそれだけにとどまらず、キーボード、ドラム、ハーモニカ、ベースなどを演奏するマルチ・プレーヤーとしても有名であり、本作「INNERVISIONS」ではほとんどの楽器をスティーヴィー・ワンダーが演奏、中でも「LIVING FOR THE CITY(汚れた街)」「HIGHER GROUND」「JESUS CHILDREN OF AMERICA(神の子供たち)」は完全にスティーヴィー・ワンダー1人での多重録音によるものらしいです。

このアルバムを通して感じられるのが、スティーヴィー・ワンダーの持つ力強さであります。1曲目の「Too High」からそのタイトルが示すとおり本当にハイ・テンションなスティーヴィー節が炸裂します。もちろん「VISIONS(愛の国)」「ALL IN LOVE IS FAIR(恋)」などの落ち着いた雰囲気を持つ楽曲もありますが、このアルバム全体を通してその力強さは失われることはありません。このアルバムは曲間が重ねられていたり、間髪入れずに次の楽曲が始まるというスタイル取り入れられており、このような手法もまたアルバムのトータル感を醸し出しているのかもしれません。

モータウン所属で黒人でありながら、スティーヴィー・ワンダーの音楽というのはブラック・ミュージックやソウル、ファンクなどの概念を飛び越えており、その音楽性はスティーヴィー・ワンダーの作品としか形容のしようのない作品群なのであります。その中にあって不朽の名盤といわれる本作は、普段ブラック・ミュージックを聴かないリスナーでも納得の1枚になるのではないでしょうか。

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