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BLUE(ブルー) | ジョニ・ミッチェル

BLUEジャケット今回ご紹介する名盤は1971年にリリースされたジョニ・ミッチェルの「BLUE」です。

常に恋多き女として形容されてきたジョニ・ミッチェルでありますが、その彼女の4作目である本作「BLUE」はアコースティック時代の最高傑作として語られることが多い作品であります。グラハム・ナッシュ、レナード・コーエン、ジェイムス・テイラー、ジャコ・パストリアスなどと浮名を流し、リリースされるアルバムの背景にはその時々交際していた相手の存在があります。このアルバムではジェイムス・テイラーがギターで3曲ほど参加しているので二人は交際中であったのではないかと思われます。日本では恋多き女などと呼ばれるのはあまりいいイメージではありませんが、ジョニ・ミッチェルの場合、常に男性を必要としているそのような感情を音楽の中で素直にさらけ出しているのです。

アルバム・タイトルである「BLUE」、そして青を基調としたジャケット・ワーク、なんか暗い印象を持ってしまいがちですが、ほぼ弾き語りに近い最低限のアレンジながら洗練されたサウンドに仕上がっているのです。ジョニ・ミッチェルは、1974年にリリースされた6作目の「COURT AND SPARK」あたりからジャズに傾倒していき、サウンドも次第にエレクトロニックなものに変貌していきますが、その片鱗はもうこの「BLUE」でも垣間見ることができます。フォークにカテゴライズされることの多い本作ではありますが、ボサ・ノヴァの要素が取り入れられていたり、かなり複雑なメロディー・ラインでありながらとてもお洒落な雰囲気を持っていたりとその後ジャズに傾倒していく必然性をこのアルバムは感じさせてくれます。

1曲目はニック・デカロのカヴァーでも有名な「ALL I WANT」でありますが、いきなりボサ・ノヴァの雰囲気を持つお洒落なナンバーなのですが、歌詞を見てみると今で言うところの肉食系女子丸出しといった感があり、そのギャップというかこの自由奔放な歌詞もジョニ・ミッチェルの魅力なのであります。2曲目の「MY OLD MAN」では一転してピアノの弾き語りとなりますが、またこの曲も結婚しなくても二人は強く結ばれているから本物なのよと自由奔放さをさらけ出しています。5曲目の表題曲でもある「BLUE」では一転しんみりとしたナンバーではありますが、そのメロディーは美しく夜一人で聴いていると心落ち着かせてくれます。

アルバム全体を通しての印象はとにかく美しいです。私の持ちあわせている語彙の不足によるものなのか、美しいという形容詞しか浮かんできません。メロディー、ハーモニー、歌声、サウンドなどこのアルバムが持つ併せもつすべての要素が美しいのです。その美しい要素の乗せる自由奔放な歌詞はわかり易さも手伝ってかジョニ・ミッチェルの感情が英語がわからない私にもストレートに伝わってくるようであります。実際には付属の対訳を読んでいるからなのですが…。

1968年にデビューしたジョニ・ミッチェルではありますが、なんと2007年にもオリジナルアルバムを発表し、アメリカのチャートでは14位にランキングされています。そのジョニ・ミッチェルですが、近年はモルジェロンズ病という難病を患い、闘病中とのことです。なんとか回復していただきたいと切に願います。

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